鳥取県境港市の境漁港で連日、サバが大漁だ。例年なら水揚げが減少する4月に入っても好漁が続いており、19日は千トンを超える水揚げに沸いた。
鳥取県水産試験場によると、境漁港ではサバの大部分は12月から3月にかけて水揚げされる。今シーズンは出だしの12月に日本海の水温が高く、南下する群れの山陰沖漁場への来遊が遅れたが、1月下旬以降は一気に水温が下がり、急激に漁獲量が増えだした。
境港水産振興協会のまとめによると、今年1~3月のサバの水揚げ累計は2万6948トンで、前年同期比46%増。全魚種の水揚げ量の65%を占めている。
4月に入っても好漁を維持しており、18日の730トンに続き19日は鳥取、島根両県の大中型巻き網の運搬船が1030トンを水揚げ。大きさは市場で「ローソク」「豆」と呼ばれる20~30センチサイズで、大半が養殖の餌用や加工用として買われた。
県水産試験場は「今シーズンは漁期の遅れを感じる。5月になるとサバの水揚げは落ちるだろう。代わってマイワシが来てくれたら」と話している。(久保田恭子)
引用 日本海新聞 2018年4月20日